xyzzy.ansify に取り込まれました。今後はそっちでメンテされるのでこっちは放置になります。

これは何

type specifier （型指定子）を便利に。

関数 typep への変更

• deftype で定義した type specifier を使えるように
• 未定義の type specifier だったら警告できるように（設定で変更可能）

型チェック式を最適化

調べる値の式と type specifier からそれなりに最適化した型チェックをする式を 作る関数を用意しました。主に type specifier を利用するマクロ（もうちょっと 具体的に言うと typecase）で使うことを考えて作りました。 詳しくは optimize-typep や optimize-typep-1 のリファレンスを。

(optimize-typep '(typep X 'string))
=> (stringp X)

(optimize-typep '(typep X '(integer 0 100)))
=> (and (integerp X) (<= 0 X 100))

(optimize-typep-1 'X '(or string symbol))
=> (or (stringp X) (symbolp X))

(optimize-typep-1 'X `(or function
                          (and symbol (satisfies fboundp))))
=> (or (functionp X)
       (and (symbolp X) (fboundp X)))

大体2~5倍くらい速くなるようです。（コンパイル後）

型チェックをする関数

引数が指定された型指定子を満たすか判別する関数を返すマクロを用意しました。

(typepred string)
=> #<function: stringp>

(typepred (or string symbol))
;; == (lambda (#1=#:object) (or (stringp #1#) (symbolp #1#)))
=> #<lexical-closure: (anonymous)>

(remove-if-not (typepred (or function
                             (and symbol (satisfies fboundp))))
  (list 'list 'symbol (lambda (x) x) (typepred fixnum)))
=> (list #<lexical-closure: (anonymous)> #<function: *fixnump>)

インストール

NetInstaller から

カフェイン中毒 からどうぞ

使い方（開発者向け）

typep への変更は（上書きしているので）読み込んだだけで有効になります。 optimize-typep は typespec+ パッケージから export　してあるので、必要に応じて use-package するかパッケージプレフィックス付きで指定してください。

;; たぶん `optimize-typep` とかを使うマクロを定義するのだろう、ってことで
;; `eval-when` してます。
(eval-when (:load-toplevel :compile-toplevel :execute)
  (require "typespec+"))

(use-package :typespec+)

注意点、既知の問題など

• 関数 typep を上書きしています

バグ報告、質問、要望などは GitHub Issues か @bowbow99 あたりへ お願いします。